1: AIと恋愛 / 2: アプローチ / 3: 思考の欠損 / 4: 我が創作の根底 / 5: 改憲論議 / 6: 京マチ子逝く / 7: 半減 / 8: CO2 / 9: 「平坦」ではなくなった / 10: バッハ「世俗カンタータ」より / 11: ドゥダメル / 12: 座産土偶 / 13: 改正憲法 / 14: 神 / 15: 真理はない / 16: 無 / 17: メンデルスゾーン『交響曲第2番』 / 18: don / 19: 道元 / 20: 琴とオーケストラの協奏曲 / |
『花ひらく 眞知子より』(1948年)
大正ロマンの香りが残る昭和9年ころの若者たちの平等と自由と愛の葛藤を描いた映画。市川崑の第一作。 先般このコーナーで、黒澤明+三船敏郎の『七人の侍』におい重苦しいシーンに歌われるバスの合唱が印象深く今でも脳裏で歌われるのですが、その作曲者は早坂文雄だと教わりました。たまたま、『花ひらく 眞知子より』をプロジェクターで見たくなったので再生したところ、なんと、この音楽も早坂文雄でした。そういえば、後半の混声合唱がなかなか素晴らしい。改めて調べてみると、『酔いどれ天使』も『野良犬』『醜聞』『羅生門』『白痴』『生きる』『生きものの記録』(以上、黒澤+三船)も、さらには『雨月物語』や『楊貴妃』等々も担当していただなんて知りませんでした。そんなにスクリーンから出てくる曲ではありませんが、映画の奥行きを深くする絶妙の映画音楽作家だと認識したのでした。 2018/02/04(Sun) 17:22:31 [ No.3190 ] |