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クラシック音楽館「第1890回 定期公演」録画鑑賞
1.カバレフスキー作曲『チェロ協奏曲 第2番 ハ長調 作品77』 2.チャイコフスキー作曲『交響曲 第5番 ホ短調 作品64』 指 揮:尾高忠明 チェロ:マリオ・ブルネロ 1.は初めて聴く曲。ショスタコービッチにも通じるが、スターリン恐怖政治下における沈鬱な曲想。極度の緊張と、発散できないギリギリの内圧がメロディーにもリズムにも各楽器にもこもる。「ワ〜〜〜〜ッ」と叫んで見晴らしのよい野原へ飛び出したいが、出口無しの檻の中。 チェロを見ていて、琴を連想した。琴をチェロのように持って演奏したら、オーケストラに負けない音量になるのではないか? あるいは、音色を変えないで音量を大きくするような形状の琴をつくれないだろうか? 琴とオーケストラの協奏曲もあるようだが(宮城道雄『祝典琴協奏曲』や、佐渡 裕×沢井一恵×坂本龍一による『筝とオーケストラの響宴』など)、知られていない。YouTubeでは添付の映像が見つかった。 僕は琴の音が好きだ。わびさびを具えながらも典雅な音色。10代の終わりころ、宮城道雄のレコードを購入した(今でもディジタル化した音源を楽しんでいるが)。なかでも『瀬音』が大好きだ。姉の家に行って、(とてもじゃないが『瀬音』は真似もできないから)、『六段』の音を出して楽しんでいた。 床に置いた状態では、PAを使わないでホールの隅々に音を届けることはできないだろう。前述のように、今の形状のまま立てて演奏する猛者が現われるか、形状を改良して独奏楽器に仕立てるか。どなたかチャレンジしてみないかな。また、「和」にとらわれない「琴のための音楽」を作曲してくれる人は現われないかな。 塵のような知識しかない僕の夢想です。 https://www.youtube.com/watch?v=tn_uhDP1w84 2018/09/12(Wed) 18:23:59 [ No.3205 ] |